2020.08.26
~戦後75年~
2020年8月。
ヒロシマ、ナガサキから、そして終戦から75年を迎えた。
戦争や平和、核の問題を問い直す節目の年である今年。
しかし「新型コロナウイルス」の影響で原水禁大会も人々が集まれず、
大会の内容は「YouTube」を使ったオンライン配信となった。
人々のさまざなま運動、取り組みが「新型コロナウイルス」の影響を受け、
歯がゆい思いをしているのは私だけではないと思う。
憲法改正の動きとともに、自民党を中心に「イージスアショア」の配備計画の頓挫を口実に、「敵基地攻撃」の議論が高まっている。
そんな中、8月15日、政府主催の「戦没者追悼式」での安倍首相のあいさつを聞いた。あいさつの中に「戦争への反省」の言葉はなく、「積極的平和主義」という言葉が初めて登場した。まさに彼の歴史認識と戦争観のあらわれである。
1945年8月15日の終戦から75年。長い月日がたち、日本の「今」を生きる人々の8割以上が私を含め「戦争を知らない世代」だ。
戦争とは何だったのか、戦争の時代とは何だったのか。
安倍政権のもとで、平和憲法がないがしろにされ、専守防衛の枠組みが崩され、空母や巡航ミサイル配備が現実化する中にあって、私たちは、あらためて、歴史を振り返り、歴史に学び、「今」を問わなければならない。
安倍首相のあいさつを聞いて、あらためて、そう思う。