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2019年10月コラム

今月も香港について。

 

香港情勢が一段と厳しくなっている。

香港政府は「緊急状況規則条例」を発動して、「覆面禁止法」を制定・発効させた。これは、集会やデモなどの参加者がマスクなどで顔を覆うことを禁じるものだ。

集会やデモは市民が社会に対して表現する基本的権利であり、民主主義にとって欠かすことのできない重要なものだが、こうした市民の権利を抑圧することが目的だ。

 

さらに問題なのは、この「覆面禁止法」が、議会での審議という民主的手続きを経ずに設けられる「緊急状況規則条例」が発動され、発効したことだ。

同じような「国家緊急権」がある国では、国内の治安を守るためという名目のもとで、政府の動きに反対する市民を弾圧するための手段として使われることが多いと指摘されている。

 

自民党は改憲四項目に同じような性格の「緊急事態条項」を盛り込んでいる。

「自然災害に対応するため」に必要だとしているが、反政府的な言動をする市民を弾圧する手段になり得る危険性がある。

 

香港の状況は対岸の火事ではない。