2019.12.18
「さくら問題」に思う。
季節は師走に入り寒くなってきたが、依然として「さくら問題」だ。
安倍首相や菅官房長官の説明を聞いて、あるいは官僚の説明を聞いて、納得できる人は誰もいない。
「桜を見る会」の名簿も「前夜祭」のホテルの明細もない。
公文書である名簿は廃棄した。バックアップデータは「公文書でなない」。
森友・加計問題、自衛隊の日報問題などと同じように、政権に都合の悪い資料は、隠す、廃棄する、改ざんする。国民に真実を伝えようとしない。まさに民主主義を踏みにじるのが、安倍政権の本質だ。
それと、私よりも「学力的」には優秀な官僚の皆さんの、子どもが聞いてもおかしいと思う説明をしている姿をみると、骨のある、プライドを持った役人がいないのか、と情けなく思う。
政権と官僚組織が一体となって、国民に真実を伝えない、都合のいいように情報を操作する。今の状況は、国民に真実を伝えず、戦争に引きずり込んで行った戦前の姿と、何ら変わっていないのではないか、と危機感を覚える。
安倍首相の演説への抗議の声を上げた市民を、何らの法的根拠も示さず警察が拘束する。あいちトリエンナーレにおける「表現の不自由展」に対する脅迫を契機に行政が介入し補助金の停止を強行する。
基本的人権の柱である「表現の自由」への抑圧もひどくなっている。
憲法改正という安倍首相の野望を阻止するため、幅広い人たちと連帯しながら、それぞれの力を結集する必要があるとあらためて思う。